【マンション売却】はじめてでも高く売る7つのコツと注意点
マンションの売却金額は、立地、築年数、広さが大きく関係します。
また、実はちょっとした工夫と事前準備をするだけで数百万円の差がでる可能性があるため、高く売るコツを押さえておきましょう。
宅地建物取引士かつ自分でも2回マンション売却の経験がある私が、はじめてでも失敗せず、マンションを高く売る7つのコツ、注意点を紹介します。
ぜひ最後までお読みいただき、参考にしてください。
マンションを高く売る7つのコツ
マンションを高く売却することは決して簡単なことではありませんが、はじめての方も失敗しないために高く売る7つのコツを紹介します。
- 1月に販売開始し、3月売却を目指す
- 値引き交渉を前提として売却希望額より100万円高い価格設定にする
- リフォーム、不用品の整理など事前準備は入念に行う
- 築年数20年以内に売却する
- 複数の不動産会社に査定を依頼する
- 相場を知る
- 信頼できる不動産会社(担当者)を選ぶ
それぞれ詳しく解説します。
1月に販売開始し、3月売却を目指す
単純に時期だけで考えると日本では、4月から新しい生活がはじまる人が多いです。
転勤での移動はもちろん、学校の新学期、社会人生活のスタートなど4月から生活の拠点を変える人が多いため、マンションの購入需要は3月にピークを迎えます。
購入したい需要が増えると高く売れる可能性があがるため、売却時期に余裕のある方は、3月に売却ができるよう1月から準備をしておくことをおすすめします。
値引き交渉を前提として売却希望額より100万円高い価格設定にする
中古マンション購入を検討している方は、現実的に値引き交渉することがよくあるため、売却希望金額に100万円プラスした金額を価格設定すると売却活動がしやすいです。
値引き交渉には応じないスタイルで、売却金額を上げず、少しでも安く感じさせる方法もありますが、経験上値引きに応じたほうが早く交渉がまとまったケースが多かったため値引き交渉を前提とした価格設定をおすすめします。
私のケースでは、3,990万円で売却価格を設定し、100万円の値引き交渉が入りました。結果90万円を値引きし、3,900万円で契約できました。
(2017年売却、地方都市、駅徒歩10分、9階、80㎡、築年数2年、3,900万円)
築年数20年以内で売却する
一般的にマンションは、築年数10年以下が高く売れるといわれています。逆に築年数20年を超えると価格がぐっと下がる傾向にあります。
仮に築年数20年を経過したマンションの売却を検討する際は、リフォームも視野に入れておくことを覚えておきましょう。
例.地方都市 築年数での比較
マンションA | マンションB | |
築年数 | 約6年半 | 約25年(リフォームなし) |
駅までの距離(時間) | 駅徒歩5分 | 駅徒歩8分 |
広さ | 約80㎡ | 約84㎡ |
階数 | 8階 | 6階 |
金額(販売中) | 5,500万円 | 2,480万円 |
リフォーム、不用品の整理など事前準備は入念に行う
先程も少し触れましたが、築年数が20年を超えたマンションであれば、リフォームすることも一考の価値はあるため自分で判断せず不動産会社に相談してみましょう。
また、築年数に関係なく、モノはなるべく減らしたほうが、お客様が見学に来た際の印象がよくなりますので、捨てるかリサイクルにだして、なるべくスッキリ見せられる工夫をすることが大切です。
捨てられないものは、一旦実家に預けたり、トランクルームを活用しましょう。ものが少なくなれば掃除もしやすくなり、売却活動がラクになります。
複数の不動産会社へ査定を依頼する
査定額は不動産会社によってさまざまなため、複数の不動産会社から査定して比較することをおすすめします。
できれば3~5社へ査定依頼しましょう。
私自身経験がありますが、5社1件1件電話して査定のアポイントをとるのは大変で時間もかかります。
担当不在で折り返し電話待ちや休日で繋がらないケースなどでストレスがたまり、売却活動を始める前にモチベーションを下げる要因となるため、不動産一括査定サイトを活用しましょう。
一度の登録で複数の不動産会社に査定が依頼でき、複数の査定を得ることで、ある程度の平均相場を把握できることもメリットです。
相場を知る
複数の不動産会社から査定をとれば平均的な相場はわかりますが、時間の余裕のある方は査定依頼する前に自分で調べておくことをおすすめします。
広さや階数で金額は前後しますが、過去に同じマンションで売りにだされている情報やいま売却中のお部屋の情報など「マンション名」を検索すると確認できることが多いです。
売却時期や経済状況などで価格は変動しますが、相場を知っているかどうかで今後の売却活動にも大きく影響します。はじめの売却設定価格はもちろんですが、最終的にいくらぐらいで売却できそうかの目安になりますので、非常に重要な要素になります。
信頼できる不動産会社(担当者)を選ぶ
依頼する不動産会社(担当者)によって売却金額や期間が大きく変わります。
信頼できる不動産会社(担当者)を見極めるために、次の5点に注意しましょう。
- 査定額の根拠に納得できる説明がある
- 担当が信頼できる(知識、経験が豊富、連絡がスムーズ)
- 売却活動の具体的説明がある
- 強引に契約を結ぼうとしない
- 契約前にしつこく電話してこない
私も上記の点に気をつけながら信頼できる担当者に依頼し、築古リノベーション物件でしたが、希望の金額で売却できました。
マンションを高く売却する際の注意点
マンションをできるだけ高く売却するためには、以下の5点に注意しましょう。
- 査定額をうのみにせず適正な売却価格を設定する
- 売却期間に余裕を持つ
- 売却するマンションのデメリット・懸念点を把握しておく
- 見学会前には細かいところまで整理・掃除しておく
- 不動産会社(担当者)と密に打ち合わせをする
査定額をうのみにせず適正な売却価格を設定する
マンションをできるだけ高く売却するためには、適正な売却価格の設定が重要です。
複数の不動産会社に査定を依頼すると、契約欲しさに強気の査定額を提示してくる会社があります。
高く売りたいので任せたいという気持ちになってしまいがちですが、一旦冷静になり、先述した相場と比較しましょう。
信頼できる不動産会社(担当者)かどうか見極める基準にもなるため、査定の根拠を詳しく聞いて判断材料とすることをおすすめします。
売却期間に余裕を持つ
売却期間に余裕を持つことも、マンションを高く売却するためには大切です。
一般的に売却期間は3ヶ月間が平均といわれていますが、時期や競合するマンションがある場合などうまく売却が進まないことも少なくありません。
3ヶ月で売れないと依頼している不動産会社から売却価格を下げる提案がありますが、相場から考えても高い売却価格設定ではない場合は一旦売り止めすることも検討しましょう。
たまたまタイミングが悪かったというケースも考えられ、1ヶ月後に再度売りに出してうまくいったことが過去にもあったため、安易に価格を下げることはおすすめしません。
資金的な問題等どうしても急がないといけない理由がない方は、必ず3ヶ月で売却しようとせず、うまくいかないことも考慮したうえで売却期間に余裕を持つことが重要です。
売却するマンションのデメリット・懸念点を把握しておく
マンションを高く売却するために、物件のデメリットや懸念点を把握しておきましょう。
日当たりや風通し、騒音などわかっていることはすべて担当者に伝えておくことをおすすめします。
後から発覚するとマイナスな要素が目立ってしまうため、担当者からお客様に事前に伝えてもらうことで契約寸前のキャンセルを防ぐことができます。
見学会前には細かいところまで整理・掃除しておく
見学会は土日が多いため金曜日までにできる限り、部屋を片付け、きれいに掃除をしておきましょう。
住みながら売却する場合で子供がいる家庭は現実的に難しい面もありますが、うまく売却できるかどうかの大切な見学会になるため、押さえておきたいポイントです。
さらにお客様が見学に来た際の第一印象は売却の成否を左右すると言っても過言ではありません。
一番はじめに見る玄関は、できるだけ広く明るくきれいに見せる工夫と万人受けするデュフューザーを置いて好印象を与えましょう。
私はこのポイントを重視し、2件とも希望金額で3ヶ月以内の売却に成功しました。ちょっとした工夫ですが、売却価格が100~200万円はかわる可能性があるため覚えておきましょう。
不動産会社(担当者)と密に打ち合わせをする
問合せ状況や見学会の日程など担当者と密に連絡をとっておきましょう。
売却期間中は少しでも状況を把握しておくために週に1回は、自分から担当者に電話することをおすすめします。
他にも物件を複数扱っているケースも少なくないため、特に売却が長引いた際には、担当者の手綱を引き締める狙いもあります。
まとめ
今回は、マンションを高く売るコツについて詳しく解説しました。
大事な資産であるマンションを高く売るのは簡単ではありませんが、少しの工夫、少しの頑張りで数百万円の差がでる可能性があります。
本記事で紹介したことを参考にして、高値でのマンション売却を目指しましょう。