資産価値の落ちにくいマンションの3つの特徴を徹底解説!

マンションを購入する場合、できれば資産価値が高い物件を選びたいと思いませんか。
しかし、実際マンションを購入する際は、現状のことを重視し、将来のことをあまり考えない人が多いのが実情です。
そこで、この記事では、マンションの購入を検討している方に向けて、以下の内容を解説します。
最後までお読みいただくことで、資産価値の落ちにくいマンションの特徴が理解できるため、マンションを探す際に役立ちます。
マンション売却経験2回かつ現役宅建士の私が、資産価値が落ちにくいマンションの特徴わかりやすく解説しますので、ぜひ最後までお読みください。
マンションの資産価値とは?

マンションの資産価値とは実際に取引される価格のことを指し、資産価値が高いマンションとは高く売却できたり、高い家賃で貸し出したりできる物件のことです。
マンションの資産価値は、立地条件や築年数、充実した共用施設の有無などが大きく影響します。
一般的に資産価値は築年数の経過とともに下落する傾向にありますが、管理状態が良ければ価値の下落が緩やかなケースもあります。
マンションの資産価値が重視されるようになった背景
近年、マンションの資産価値が重視されるようになっていますが、2つの理由があります。
住み替えという考え方が定着してきた
マンションの資産価値が重視されるようになった背景として、住み替えという考え方が定着してきたことが挙げられます。
日本ではかつて、住宅の購入は一生に一度の大きな買い物といわれていました。
一度マイホームを購入したら、売却せずに同じ住宅にずっと住み続けることが一般的だったのです。
しかし、近年ライフスタイルの変化などで住み替えを考える人が多くなっています。
そのため、住み替えの際には高く売れたほうが有利になるため、マンションの資産価値が重視されるようになってきたのです。
資産として捉えられるようになった
マンション購入が資産形成として捉えられるようになったこともマンションの資産価値が重視されるようになった背景といえます。
近年、不動産価格が高騰していることを背景にマンション購入を資産形成として捉える人が増えています。

引用元:国土交通省「不動産価格指数(令和6年11月・令和6年第3四半期分)」
上記のグラフは国土交通省が公表している不動産価格指数ですが、2013年頃からマンション価格が高騰していることがわかります。
マンションを購入しておくと、将来売却益が期待できるということから資産形成としてとらえられるようになったのです。
また、マンションを購入しておけば、住宅ローンを完済後、賃貸に出して家賃収入を得るという選択肢もあります。
資産価値の落ちにくいマンションの3つの特徴

資産価値の落ちにくいマンションの特徴は、以下の3つです。
それぞれの特徴を理解して、マンション探しに活かしましょう。
立地条件が良い
資産価値の落ちにくいマンションの最大の特徴は、立地条件が良いことです。
具体的な立地条件は、以下のとおりです。
人口が多い人気エリアである
立地条件の良いマンションは、人口が多い人気エリアにあるマンションです。
すでに人口が多いエリアは需要が高いため、資産価値が落ちにくい傾向にあるからです。
買い物が便利、公園が多いなど周辺環境が整っていることが人気の理由といえます。
また、再開発等で今後人口が増えるエリアも資産価値の落ちにくい立地といえるでしょう。
交通利便性が高い
交通利便性が高いマンションも資産価値の落ちにくいマンションの1つです。
マンション選びで重視する項目として交通利便性をあげる人は非常に多いからです。
「複数沿線使用可能なマンション」「快速・急行が停まる主要駅近くのマンション」などは、通勤、通学に便利なため非常に人気があります。
とくに主要駅まで徒歩10分以内のマンションは、需要が多いため、資産価値は下がりにくいでしょう。
人気の学校区である
新築マンションでも人気の学校区は資産価値の落ちにくい傾向にあります。
少子化だからこそ、子供を良い学校に通わせたいと考える人は多いからです。
人気の学校区内にあるマンションの数も限定的になるため、人気も高くなるでしょう。
希少性が高い
資産価値の落ちにくいマンションでは、希少性が高いことも重要な要素です。
希少性の高いマンションの特徴は、以下のとおりです。
大規模マンションで共用施設が充実している
大規模マンションで共用施設が充実しているマンションは、希少性が高いといえます。
広々とした開放感のあるラウンジやゲストルーム、フィットネスルームなどの充実した設備が整ったマンションは、タワーマンション含め非常に少ないからです。
共用施設が充実しているなど付加価値のあるマンションは、希少性が高いため、資産価値の落ちにくい傾向にあります。
最上階、角部屋といった限定的な住戸である
最上階や角部屋も1つのマンションで限られているため、希少性があります。
音の問題の回避しやすく、日当たりも確保しやすいため、需要が高く人気です。
立地条件が良いマンションで限定的な住戸であれば、さらに資産価値が落ちにくくなるでしょう。
眺望が良好である
オーシャンビューやリバービューなど眺望が良いマンションも希少性が高く、人気があります。
必然的に高層階になることが多いため、日当たりも確保されるでしょう。
ただし、眺望は周辺の建物によって左右されるため、将来建物が建って眺望を遮られる可能性があるマンションは注意が必要です。
ブランド力がある
大手不動産会社のマンションなどブランド力も資産価値の落ちにくい重要な項目の1つです。
ブランド力のあるマンションは管理面においてもしっかりしている傾向にあるため、資産価値が落ちにくい要因となります。
大手不動産会社だけでなく、地域で人気の地場デベロッパーもブランドといえます。
ブランド力があるマンションであれば、同時期に販売されるマンションと比較しても差別化できるでしょう。
築年数が経過するとマンションの資産価値はどうなる?

日本ではマンションの資産価値は築年数が経過するとともに下落する傾向にあります。
築年数が経過すれば、経年劣化が進み、修繕費も高くなるからです。
参照元:東日本不動産流通機構「築年数から見た首都圏の不動産流通市場(2024年)」
上記は東日本不動産流通機構が公表している築年数ごとの平均価格の推移を示したグラフです。
マンションの資産価値は築年数とともに徐々に下がっていき、築年数25年程度で下げ止まるのが一般的です。
築25年を目安にリフォームやリオンベーションを行うと資産価値が落ちにくくなるでしょう。
まとめ
本記事では、資産価値が落ちにくいマンションの特徴3選について解説しました。
マンションを購入するなら、将来売却する予定がなくても資産価値が落ちにくいマンションを選びましょう。
変化の多い現代では先々何があるかわからないため、住み替えが必要になった場合でも柔軟に対応できるからです。
また、仮に住み替えしなくても、資産価値が落ちにくいマンションであれば、住宅ローン完済後に賃貸に出して家賃収入を得ることも可能です。
これからマンションを購入する人は現在の状況だけでなく、先々のことまで見据えたうえで慎重に検討することをおすすめします。